化学特許で、フラスコなり反応容器なりに何かを投入する状況において、投入物が多い場合、主語が長くなり過ぎることがあります。
そんな場合、次のように投入物を後ろに持ってくる「倒置」を使えば、書き手も読み手も安心な英文になります。
以下、ヴァルスパー・ソーシング・インコーポレーテッド社の特許「缶用コーティング組成物」からの抜粋です。
Added to the flask were 145.0 parts methyl isobutyl ketone and 294.7 parts succinic anhydride. (parts の後に of が必要です。)
〔試訳〕フラスコに145.0部のメチルイソブチルケトンと294.7部の無水コハク酸を投入(添加)した。
この例では、倒置によって数字が文頭に来ることも避けることができています。